The Game Gallery

ボードゲームに関するレビュー・プレイレポート・サマリーなどを掲載しています

2019.12 フルーツジュースの会

もうすっかりフルーツジュースからは遠ざかってしまいましたが(完走したから)、会の名前というのは、えてして変えがたいものなのです(笑)。この日は、しもしもさん、でざいさん、やざわさん、私の4人

 

テストプレイ

現在作成中のゲームをテストプレイ。私は代理なのでテストキットをお預かりして、試していただいて感想を頂いたり。

BOT的な敵の動きによって、プレイヤーの手番で考える流れがかなり変わるので、毎回印象が変わって興味深くもあり、世の中のゲームを作ってる方は凄いなあ、と思ったりもする。この時も、3パターンほど処理を試していただいて許容範囲に収まっていることを確認して満足。感謝です。

 

セネターズ

クーのデザイナーによる新作のセリゲーム。ベーシックな戦略は、「 1〜3」「4〜6」「7〜9」の3つの山から毎回それぞれ1枚カードが捲られてるので、押し出しせりでカードを購入して手元にカードのセットを作ること。カードは「同じ数字3枚」か「同じ色3枚」になると売却ができて、売却したカードの数字合計分のお金が入る(お金は、洛陽よろしく10金で1VPを買うためにも必要)。

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見所はいくつかあって、手番プレイヤーがカードをめくるので、落札したお金は手番プレイヤーに入るけど、手番プレイヤーがそれを拒否することもできて、値付けしてきた相手にお金を支払えば、対象のカードを受け取れる。この行って来いはかなり悩ましい。

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気になるのは、4つ目の山のアクションカードと毎ラウンド最初に配られるイベントカード。イベントカードは大抵の場合にろくなことがおきず、嬉しいことが少ない(VPが現在有利なプレイヤーがさらに有利になるイベントなどはある)。アクションカードも他プレイヤーのVPを奪ったりして、セリでセットコレクションを地味に集めて点数を取る部分とこの辺りの、「かなり派手」な調整が個人的には苦手だった。

 

ROAM

各地の地下で眠っている仲間を探し出そう、というなかなか胸熱なテーマのゲーム。デザイナーは、もちろんみんな大好きなライアンローキャスト氏。

このゲームがイカスのは、手元に持っているスタッフを手番では裏返すだけ。スタッフには「L字」や「I字」になているテトリス的なブロックが描かれていて(スタッフに特殊能力は一切ない)、その形にそってマップ上に自分の探索用のコマを配置してゆく。

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一定のエリアが全て探索しておわると、そのエリアでマジョリティーを持っていたプレイヤーがそのエリアのカードをもらい、表して手元に置く。そう、カードは表面になると地下で寝ていた「仲間」が現れて、あたらしいエリア探索用のブロックの形が書かれているしかけ。

しかも、マジョリティーを取れなかったプレイヤーにはお金が貰えるようになっていて、固定収入がなくて常に貧乏なこのゲームではとてもありがたい。仲間にはもちろん勝利点が書かれている。

この時は、オプションルールでアーティファクト(他人の探索用のコマをどかしたり、上書きできたりする)を採用していたものだから(アーティファクトにも勝利点もついてる)さらにお金が欲しい。

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この地下に眠っている仲間を探しに行くと、お金が入手できて、アーティファクトを買える。さらに仲間を見つけると勝利点も入ってさらに特殊な配置もできるという冒険してる雰囲気とシステムのシンプルさがうまく合成されていて面白い。

2019.12はキックスターターで投資した方の手元にしかないようだけど、早く流通して欲しい作品。

Snowman Dice

ダイスを5個もらって振る、重ねる、中央に移動するというアクション系ゲーム。

雪だるまがテーマなので、ダイスには「顔」「体」「足」の基本3部品と「WILD(どこでも良い)」が入ってる。

全員一斉に手元のダイスを振ってとにかくこの3つを揃え、揃うと物理的に3つ重ねる!

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あとは、もう1パーツで「矢印」が出ると、ゴーサイン。3つ重ねた雪だるまを指先1本だけで押して中央に行けば得点。ワイルドが混ざってるとやや点数が下がるというもの。

そして、最後の1面。これが問題。「雪玉」になっていて、これが出てると他プレイヤーに向かって、ダイスを弾いても良い。つまり、雪だるまが完成して中央に押してきてるプレイヤーのダイスを物理的に破壊できる(笑)。

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こうなると悪いもので、手元でどんどんダイスを振り直してる時に「1つは雪玉を必ず残して」残りの4つで「雪だるまの3面」と「ゴーサイン」が作れるようになってる。

自分より早く雪だるまを動かし始めたプレイヤーがいたら、即攻撃するというしかけ。

いやあ、大人がやるとずるくて危ないゲームですね(笑)。