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ボードゲームに関するレビュー・プレイレポート・サマリーなどを掲載しています

How To Host a Murderシリーズ

How To Host a Murderシリーズについて少し書いておこうと思います。動画と違ってBlogはこういうのを残すのに向いますね。

How To Host a Murderシリーズは、1985年にDecipher社からリリースされ2005年頃までリリースされていた人気シリーズです。当時は、How To XXXという別シリーズもいくつかリリースされていました(いまでもAmazon.comなどでは購入できます)。

How to Host a Murder: Archeologically Speaking, Its the Pits/Game

How to Host a Murder: Archeologically Speaking, Its the Pits/Game

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Decipher
  • 発売日: 1990/08/01
  • メディア: カセット

基本的な骨子は、「殺人ミステリーゲーム」。1つゲームを購入してきたら1つの事件が入っていて、すでに殺人が起きている状況に遭遇します。各プレイヤーは、「殺人が起きたあとの容疑者役」を1つ引き受けて「誰が犯人かを明らかにする」という流れになっています。

実際のパーティー会場や現場のような雰囲気を作って、プレイヤーはそのキャラになるべくなりきってプレイすることが推奨されています。ライブ感覚を味わいながら犯人を推理するのを楽しみましょうという趣向ですね。

各プレイヤーには、役割に応じた「招待状」が初めに渡され「自分のキャラクターの背景や隠しておきたいことなど様々な情報」が記載されています。この招待状の背面には、実際にそのゲームに招待するプレイヤーが「何月何日のどこに来てください」といった、それっぽい内容が書けるバージョンもあります。

当日会場では、「その時点で自分が知っている部分」だけの情報が追加で渡させることもあり、その情報をもとに他プレイヤーと会話してゆきます。もちろん、ライブ感覚が重要視されるので、一定時間が経過すると「更に追加の情報」が与えられたり、「カセットテープ(20世紀だから)」を再生する、といった演出が加わることもあります。


Murder Mystery Dinner Party (What to Do)

いまではYoutubeでビギナーズガイドなどもいくつか見ることができます(嘘をついてはいけせんよ、とか、先の情報を読んではいけませんよ、といった感じも説明されていますね)。

会話はオープン行うものも、秘密裏に別の部屋で行えるものもあるようですが、シリーズ全部を把握しているわけではないので傾向などは、つかめていません。

ただ、ライブ感覚を重視したミステリー解決型のゲームが「1ゲーム1シナリオ」で販売されていて、1985年から21世紀初頭にかけて大量にリリースされていたというのは、なかなか興味深い事実と思います。

当時の私は数作入手して中身を読んだりしていたのですが、それなりの英文で情景たっぷりに描写されていたため翻訳するのも困難で(カセットテープは特に無理がありました)、残念ながら実際のプレイには至ることはできませんでした。

そうした記憶があるなかで、昨今類似のミステリーをテーマーとした1パッケージ1シナリオで、徐々に情報が公開され、犯人を推察するゲームが日本語でもプレイできるというのは、なかなかに感慨深いものです。