恒例のひだりさんとのベストゲーム対談。今回は2019年のQ4 (10〜12月にプレイ)をお届けしています。
「2019年Q4ベストゲーム&年間ベスト」- ひだりさん編【ボードゲーム】
サンドニ
サークル:四等星さんが2019年ゲームマーケット秋でリリースされています。
対談の中で語っていますとおり4人専用のワーカープレイスメントという非常にレアなゲーム。序盤のリソースのなさから中盤のバブリーな状態、そして最後に再び苦しくなってくるというゲームの進行に従ってプレイ感が変わる味わいです。
小箱ゲームでありながらプレイ時間が90分程度というもの特徴的ですね。
現在(2020.02)は、Boothで通販もされているようですので、ご興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
フローティラ
Wizkidsが2019年12月にリリースしたばかりのゲーム「Flotilla」です。
海上世界と空中世界の二階層に別れた世界で、それぞれのやり方でリソースの収集と得点化を目指すという面白いアプローチをしています。
貧困にあえいでいるがリソースの出る水上・お金はあるがリソースは買うしか無い空中という2極化された構造で、後はプレイヤー達でバランスを取ってねというこのやり方が機能しているのかどうか、体験して欲しいゲームですね。
ただ、ルールはそれなりに複雑でBGGで3.9のWeightと評価されているのはプレイ前に知っていたほうがいいと思います。
残念なのはWizkizsさんの製品は日本国内で近年流通が非常に少ないので、これも国内に入ってくるかどうかは微妙な感じですね。気になる方は海外ショップをチェックしてみるのもいいと思います。
招かれざる客
ひだりさんに教えていただいてから個人的に傑作推理ゲームと思っている「招かれざる客」です。
マーダー系の推理ゲームですと、「どこで」「誰が」「どの凶器」で殺人を実行したかを当てるものが多いのですが、このゲームもそこは変わっておらず「だれが」「なんの動機で」「どの凶器」でを当てます。
ポイントになっているのは、 館の見取り図 です。犯人が移動した経路上にあるモノが凶器になるという設定があるので、出入りしていない場所にモノは凶器たり得ないわけです。
被害者の情報から「鈍器らしい」ということがわかれば、鈍器のある場所に移動できた人間が犯人候補になったり、「あの部屋に二人は人がいたよ」という証言を貰えれば、「一人でいたわ」という証言の人間は、対象の場所にはいないなとわかったりと、直接的でないヒントから答えを導き出す構造になっています。
また、中でも語っていますが、各プレイの前に指定されたカードのみを使うようになっていることから、一定の割合のカードを見ると答えが導き出せる仕掛けになっていることと、「犯人は嘘をついている」というこの手のゲームではタブー視されていた要素も盛り込んでいて最高です。
惜しむらくは流通量が少なく(2020.02)入手が困難です。
米国アマゾンでは取り扱いがなく、私はイギリスのアマゾンで購入しました。海外ショップでの取扱量も少ないようですし、このあたりは改善されるといいですね。
あと、体験版が公式サイトでPnPの形式で配布されていますので、気になる方はそちらをご覧になってみるのもいいかと思います。
補足
前回(2019.Q3)の対談はこちら