The Game Gallery

ボードゲームに関するレビュー・プレイレポート・サマリーなどを掲載しています

2021年思い出に残ったゲームたち

これは、ボードゲームに交わるエトセトラ Advent Calendar 2021の12月1日の記事です。

はやいもので、2021年の残り1ヶ月。あいかわらずCovid-19の影響は強く残った1年でいろいろな方とお会いしてというより、仲の良い方々と半固定メンバーでプレイしていた年でした。そんな年のなかでも思い出に残っている物をつらつら書いてみます

ハラータウ

ローゼンベルグさんの久々の大物枠。久々の大物枠のわくわく感に狩られて、2021年の初頭随分プレイしました。アクション選択部分もよく出来ていて、プレイ人数が変化してもプレイしやすいゲームと思っているのですが10ヶ月ほどだった現在ではプレイレポートを見ることは余りありません。

手元のボードの木工所・醸造所などを右に動かしていくという、「何やってんだこれ?」てきな部分が良くなかったのかもしれませんね。プレイしていて何かをしてるという現実感が乏しく、パズル要素にアートをうわっかぶせしたような部分が受けとして悪かった気もします。ただ、農場デッキを変えることでプレイ戦略もかなり変わってくるので、2022年は再びプレイしてゆきたいゲームの1つです。

Okazaki

engraoゲームズさんのトリックテイキング。これは、しばらく忘れることは無いでしょう。遺伝子配列を作っていくトリックテイキングの一種なのですが、カードが1種類しかありません。

カードの四隅にACTGの四文字が書かれていて、これを上下に入れ替えたり、左右のどちらにプレイするかで使い分けるのです。模範となる遺伝子構造をいかに早くコピーするか(同じ配列を作るのか)という事に集中すればいいのですが、この不思議なカードの使い方のゲームはとても印象に残りました。

奇妙なトリックテイキングを愛してる方々、そしてそうしたトリックテイキングを作ってみようと思っている方は一度プレイして損はありません。不思議なゲームです。

Europa Divided

いわゆる冷戦物でヨーロッパとロシアの対立を描いています。二人で何れかの陣営になってプレイするのですが、得点の方法がユニークです。次々と出てくる得点(A,B,Cの3カ国で勢力を持っていれば3点など)カードがあるのですが、相手に取って良い物も、自分に取って良い物も混ざっています。

どれを取ってもいいのですが、相手に有利な物を潰す事だけに集中してると自分の得点が取れず、かといって放置しておくのも良くない、という非常にここが悩ましくできています。得点構造はある程度見えているので、それに沿った軍事行動をしていくことで相手の気勢も削げ戦略性が問われます。

しかし、これがまたカードプレイによって自軍を動かすのですが、思い通りに行かないのです。このImmortalにも似たカードの使い方と得点構造がよく出来ていて、戦争物ということで避けるには惜しいできになっています。これも全くプレイしているのを見聞きしませんが、未プレイにしておくのは惜しい作品です。

紙ペンゲーム

ことしは紙ペンゲームを沢山プレイしました。

前半は、Fleet Dice Gameが最高と思っていました。ダイスを準備ピックアップしてチェックしてゆくタイプですが、どのダイスを取るかのインタラクションも重要ですが、加速度的にリッチになっていくって手元の構造、定期的に追加でもう1チェックできるしかけが上手く効いていて、もっともっとという気になります。

このぐらいが快適にプレイ出来る限界と思っていたのですが、皆さんご存じハドリアヌスの壁がやってきます。そして、もう止まらない面白さ。インタラクションが弱い?ソロゲー色が強い、そうですね。でも面白いでしょ?と言わんばかりの複雑さ。揺らぎは毎ラウンド毎に貰えるリソースの量と種類が中心なので何れ先が見えてしまうのではと思いきや未だにそんな気配は見えません。

このブログを書く直前にとどいたThree Sistersは、複雑さはハドリアヌスの壁ほどではない物の、1手番が複数のアクションに跳ね返るという独特の面白さを持つといわれていますので、これも気になります。もちろんこのブログをご覧になる皆さんは、豆と共にアレも楽しまれていることでしょう。

本当に紙ペンは当たり年でした。

マラソン

最後はマラソンです。

拡張が入ってるゲームが沢山出るように近年なってますが、どれもこれもプレイできているかというとそうでも無いです。ことしは、そういうゲームを遊んでいこうという話が盛り上がりました。

1つは、ハンザテウトニカ。基本マップ、ブリタニカマップ、東方マップの3つがあります。これを1日でプレイしてしまおうというものです。続けてプレイしてくと、明らかにこじらせていくのが分かります(笑)。こんなにいやらしくしていかなくてもいいだろうというぐあいに、プレイヤー間にいやらしい駆け引きを誘発させるように作ってます。これは単発でプレイしたときには気がつかず、連続プレイするということで浮かび上がっていく良い経験でした。

もう1つは、グレンモア2です。あの大量の拡張ルール。そして拡張セットに入ってるルール。これもプレイしていないものが沢山あるので、プレイしています。まだ全部は網羅できていないのですが、やはり拡張セット側に入っているルールは複雑化して好みが分かれそうです。基本セットの中でも置きに良いりとそうでも無いものが分かってきたので、全てプレイしてみたら、それはそれで一度記事にまとめてみたい物です。

こんなところが、私の2021年の思い出に残ったゲーム達でした。明日は、しのさんがオンラインで蒸気の時代をプレイするというテクニックを紹介してくれる予定です。